連携シミュレーションのテストと研究開発環境では関係する機器・システムの相互接続性が不可欠です。この2つの要素を促進するため、SpirentのGNSSシミュレーターはユーザーが外部のコンピューターからリモートでシミュレーターを設定および制御できるようにするオープンで機能豊富なAPIを提供しています。このAPIとSimREMOTEによりSpirentはNIなど他の有力テストツールベンダーとのオープンインターフェースソリューションを顧客へ提供し、ユーザーはプラットフォームをシームレスに統合しテストを合理化できるようになりました。
「NIとSpirentのパートナーシップは複雑なシステムの検証およびテストにおける2つのリーダーを結びつけます。位置、ナビゲーション、タイミングはあらゆるモビリティの基盤となります。時間と位置情報の共通理解は、自律走行と車両通信に不可欠です。
「NIのスケーラブルで高性能なソフトウェア無線(SDR)システムとSpirentのモデルおよびソフトウェアの組み合わせは、位置、ナビゲーション、タイミングシステムのテストと検証に新しい価格と性能提供し、自動車OEMやサプライヤーが新しい機能をより早く市場に投入できるよう支援します。」と、NI社のSenior Director, Vehicle Software and Electronics のJim Schwartz氏は述べています。
SimREMOTE API for LabVIEWとは何ですか?
Spirent SimREMOTE API for NI LabVIEWは、NI LabVIEWソフトウェア環境からSpirent GNSSシミュレーターを制御するための機能セットです。ユーザーはユーザーフレンドリーなソフトフロントパネルでサポートされる独自の制御アプリケーションを作成することができます。これを実現するにはLabVIEWからSpirent GNSSシミュレータとのイーサネット接続し、SimREMOTEインターフェースを介して制御コマンドを送信します。またPNTシナリオの設定やリアルタイム制御、リモート車両の動作データに基づく軌道配信などの機能も備えています。Spirent SimREMOTE API for LabVIEWはユーザーがPNTテストの最前線に立ち続けられるよう継続的に開発され、機能が拡張されます。
SimREMOTE API for LabVIEWは典型的なセットアップで何ができますか?
LabVIEWホストとSpirent GNSSシミュレーターを同じLANに接続し、GNSSシミュレーターのIPを指定するだけで簡単にセットアップが可能です。接続が確立されるとユーザーは以下のアクションを実行できます。
GNSSシミュレータでシナリオの読込みと保存
シミュレーションの実行と停止
HILアプリケーションのためのリアルタイムの車両運動
シナリオの実行中にシミュレーションされるGNSS信号のパワーレベルを制御
アンテナのプロパティと信号の設定と構成
シナリオ内の異なるコンステレーション用のアルマナック・ファイルのロード
タイムスタンプ付きのユーザー・モーション・ファイルやユーザー・コマンド・ファイルを読み込み、それに対応した車両の動きや制御コマンドを設定
GNSSシミュレータから車両と信号の情報を要求
初期段階を支援するため、セットアップには開発者とテスト担当者を支援するためのいくつかのシナリオが予め用意されています。これらのサンプルにはSpirent GNSSシミュレーターの基本制御、シナリオの修正、視界内のすべての衛星車両のパワーレベル制御、リモート車両軌道のリアルタイムでのインジェクションなどがあります。
このソリューションはTCP/IPおよびUDPメッセージをサポートし、その拡張性により他のプロトコルにも容易に利用できます。さらに参照ソフトウェア実装により、ローカルネットワークでのデータの重複を軽減し安全な参照エラー処理を提供し、相互排他的な参照を作成します。
SimREMOTEによりシームレスな統合が可能に
Spirent SimREMOTE API for LabVIEWはNIとSpirentの継続的な関与とパートナーシップの成功を証明しています。産業界が求める信頼性の高い精度、正確性、現実的なテストソリューションを提供し次世代のテクノロジーを実現します。