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高速イーサネット

OFC 2022で得られた主な知見:800Gがハイパースケーラーの成長に応えるべく発展を加速中

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OFC 2022は光学通信とネットワーキングの一流グローバルイベントで業界の専門家を一堂に集め、8,000名の参加者と430の展示企業を招致しました。イベントのハイライトとそこで得られた知見をご覧ください。

OFC 2022へ参加し、光学通信コミュニティの人々と直に会えるのは本当に素晴らしい体験でした。当業界を成り立たせるためにコラボレーションが大きな役割を占めるため、この意義ある方法でお互いと会えたのは実に久しぶりの喜びでした。

もちろん、今までの時間が無駄にされたわけでは全くありませんが。

光学ファイバー通信カンファレンスの展示フロアを歩くだけで、COVIDの課題はあるものの、800ギガビットの高速イーサネット(800G)に向け大きな進展が見られることが見て取れました。

最後に対面式で行われた2020年のOFCイベントでは800Gの準備が整えられている段階でしたが、2022年度では関連のニュース、デモ、熱気があらゆる場所で感じられ、まさにテクノロジーがすでに到来しているかのようでした。

ハイパースケーラーが800G市場を盛り上げ

飽くなき帯域とパフォーマンスの要求に応え、Amazon、Google、Microsoftなどのハイパースケーラーは、クラウドを支えるイーサネットのバックボーンを急速に発展させています。データセンターの新たな負荷要求を低コストで満足させるため、800G密度への転換を主導しています。インターネットのトラフィックが複数倍に拡張しているのみならず、高スループットと超低レイテンシへの需要も増え続けています。トラフィックの増加はAI/MLなどの新アプリケーション、SaaSアプリケーションの採用、在宅勤務の新しい常態化により引き起こされています。パンデミックで家庭の主なエンターテイメントがストリーミングサービスとゲーミングに移行したため、それらの爆発的な増加も引き起こしました。マーク・ザッカーバーグの言葉を信じるのであれば、メタバースが到来直前であり、真に没入感の高い体験を約束しています。突如、高パフォーマンスの800Gがすぐに必要となってしまったようです。

800Gで低コストなネットワーク拡張が可能

ハイパースケーラーは成長目標に応える計画を作成するため、財務に眼を光らせています。ビットごとのコストを減らせれば何であれ、OpExで数百万ドルの節約につながります。100Gや400Gの回路を追加してトラフィックの倍増要求を満たすことは可能ですが、ネットワークの複雑さも増し、すでに実装されている数十万台ものサーバーをさらに倍増させることになります。その代わり、400Gから800G密度へ移行して、スイッチが対処できるデータ量を倍増させてビットごとのコストを大きく下げる方法が探られています。ネットワークの複雑さを減らすことで、800Gは運用のコストを減らします。これが、800Gイーサネットテクノロジーが市場にとってこれだけ魅力的なもう一つの理由です。展示会のブースから800Gを生産ネットワークへ移行させるには、インフラのエコシステム全体を進化させなければなりません。以下、展示会で見られた主な開発トレンドを紹介します。

  • スイッチの相互接続:少し前まで、800Gの光学トランシーバーを販売するベンダーはわずか2社だけでした。そのうちの一社、Intel Silicon Photonicsは、Spirent 800Gソリューションを使用して、800Gトランシーバーの相互運用性を検証しています。4つの800Gトランシーバーで12.8tbpsイーサネットスイッチを実現しました。今年度のOFCでは、eOptolinkとSource Photonicsを含む、6台のトランシーバーが実演されました。DACケーブルに目を向けると、いまでは複数のベンダーが提供を開始しています。Ethernet Allianceブースの相互運用性デモは、数社のケーブルを使用していました。

  • イーサネットスイッチ:機器メーカーは800Gスイッチを提供すべく努力しています。スイッチで各レーン56Gの接続が112Gへ増加するにつれ、ビットごとのコストが下がっていきます。それが256レーンあれば、それぞれ25.6 Tbと51.2 Tbのスイッチとなります。ASICはスイッチとデータ密度を倍増させるため、高速イーサネットを実現させるうえで重要なテクノロジーです。新しい112G電子レーンテクノロジーが実現し、普及を開始しています。Ethernet Allianceではスイッチが注目を集め、Broadcomの25.6Tb ASICなど、数か所のブースでの展示や発表が行われていました。Ethernet Allianceが複数のベンダーにわたる相互運用性をデモし、112Gテクノロジーの相互運用性を無事実演しています。1x800Gが公開で実演されるのは目の当たりにできませんでしたが、各種のサブレートで一連の802.3ck電子レーンテクノロジーが紹介されています。

相互運用性を確保するための800Gのテスト

密度が倍増してより高速なイーサネットが開発されるにつれ、アーリーアダプターはそれらを支えるソリューションやテクノロジーをテストして検証しなければなりません。複数のベンダーにまたがる相互運用性の検証も必要です。Spirentが提供する業界初の800Gテストプラットフォームは、当社の最新型400Gテクノロジーのテストソリューションと共に、OFCで展示されました。当社の包括的なエンドツーエンドのソリューションプラットフォームは、広範囲なベンダーソリューションにまたがって相互運用性を保証し、転送パフォーマンス、レイテンシ、MAC容量、機能性を統合型のアプローチで検証できます。実世界をエミュレートするトラフィック負荷を使用し、Spirentの新しい400Gと800Gソリューションは実装の計画を前倒しし、クラウドのイーサネットバックボーンが膨大な成長を支え、顧客の要求に応え、コストを抑えられるようにします。OFC 2022で行われた業界初のイーサネット検証の実演をご覧ください。

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Asim Rasheed

Senior Product Manager, HSE

Asim Rasheed is the Senior Product Manager for Spirent’s High-Speed Ethernet products. In his current role, he is responsible for managing the next-generation network and infrastructure testing product lines and building partnerships within the Ethernet ecosystem to support its continued expansion by providing vendor-neutral test solutions. Prior to Spirent, Asim worked at multiple network equipment manufacturing and test & measurement companies, managing software and hardware product lines across Routing/Switching, Security, Broadband Access, and hardware products. To connect with Asim, please go to LinkedIn at https://www.linkedin.com/in/masimrasheed/.