5Gネットワークはクラウドネイティブです。必要に応じて、規模が拡大または縮小されます。企業の様々なニーズを満たすため、ネットワークスライシングに対応しています。これはダイナミックなネットワークです。
過去の固定ネットワークでは、テストは最後に行う作業でした。ネットワークの実装準備が整った後にお行われていました。5Gネットワークでは、複数のベンダーを賄うテクノロジーが変化する速度が速く、ライフサイクルが同期されないため、それでは対処できません。今や、テストはネットワークと運用へ設計時点から組込み、能動的に機能させる必要があります。
今や、テストはネットワークと運用へ設計時点から組込み、能動的に機能させる必要があります。
パフォーマンスを保証して5Gをダイナミックに、リアルタイムで実世界にて稼働させるには、サービスの設計と構築時から実装と運用の段階に至るまで、運用をすべて自動的に管理しなければなりません。
これは、自動車が高速道路でスピードを下げるのと同時に部品を交換し続ける様子に似ています。
通信業者は、例えば新規のネットワークスライスがすべての交通条件で期待通りに動作し、リアルタイムにサービスに変更を加えても障害が起きないようにしなければなりません。これには、サービス提供の全段階で継続的かつ能動的にテストし、問題が実装前あるいは実ネットワークでの運用時に、自動的に特定され解決されるようにすることが求められます。
言い換えれば、テストをクラウドネイティブな世界のワークフローへ組み込む必要があります。バルセロナで開催される2022年度のモバイルワールドコングレス(MWC)では、当社はIBMと提携してその方法を実演します。
バルセロナで開催される2022年MWCにてIBMとSpirentの提携に注目
IBMはSpirentのテスト機能を自動化され目的を絞ったオーケストレーションワークフローへ統合し、実演します。5Gネットワークのスライシング生成やサービスの自動化から、プライベート5Gネットワークの検証まで多岐にわたります。この作業に関連するユースケースのいくつかが、バルセロナで開催される2022年モバイルワールドコングレスで発表されます。
Spirentのテスト機能は、バーチャルネットワーク機能(VNF)としてモデリングされ、IBMのネットワーク自動化用クラウドパッケージ(CP4NA)に統合されます。これにはネットワーク機能とサービスのライフサイクル管理が含まれます。これで、継続的な統合、テスト、実装(CI/CT/CD)、およびデイ2運用で自動化されたテストを組み込めます。
2022年モバイルワールドコングレスでIBMのブースを訪問ください
バルセロナで開催されるモバイルワールドコングレスで、IBMのブースをご訪問いただければ、以下の主要分野で5Gネットワークの設計とライフサイクル管理へのテスト統合を強調した、画期的なユースケースをご体験いただけます。
5Gスライシングセキュリティ:ネットワークスライシングサービスの自動化、安全確保、検証
IBM/Palo Alto Networks/Spirentが協同で提供するユースケースは、5Gネットワークスライシングへ検証、セキュリティオーケストレーション、脅威検出、応答機能を組み込む方法を実現します。
ネットワークスライスはセキュリティ管理機能を統合して実装されます。セキュリティパラメーターはオーケストレーターへ送られ、生成されてファイアウォール用に設定されます。アクティベーション前に、マスターオーケストレーターがSpirentのテストを開始し、スライスへ新たに導入された5Gネットワーク機能と適用されたセキュリティポリシーを検証します。SpirentはIBM QRadarセキュリティ情報とイベント管理(SIEM)、セキュリティオーケストレーションの自動化と応答(SOAR)、CP4NAスライスオーケストレーションを通じて、攻撃をエミュレートして検出し、解決を含めて検証します。このプロセスを使用して、自動化された5Gスライス機能、セキュリティテストと評価をオペレーターのサービス有効化の一部として実行し、スライスのコンポーネントが更新された場合に備えて継続的に動作させられます。
ネットワークスライシング実装:自動化されたオーケストレーションワークフローで接続機能を検証
ネットワークスライスの順序に従い、IBMが提供するネットワーク自動化用クラウドパッケージ(CP4NA)は、RANからコアまで、5Gスライスの要素全てを提供します。Spirentは、自動化されたオーケストレーションプロセスの一環として、新しい5Gスライスでエンドツーエンドの接続機能を検証します。こうした挙動テストは、新しい5Gスライスを生産へ移管する前に、自動化されたデイ0のCI/CTステージングとデイ1実装にて実行できます。
ネットワークリソースの自動スケーリング:5Gコアの実装と構成前にスケーリングを検証
CP4NAは5Gコアの実装と構成、自動スケーリング、ロールバックとアップグレードを自動化し、Spirentの5Gコアテストソリューションと統合されます。オーケストレーションの一環として、CP4NAはクラウドネイティブネットワーク機能(CNF)のスケールアウトをトリガーし、自動的にSpirentのトラフィックを使用して、予定された自動スケーリングイベントを検証します。CNF検証を実行し、CNFを生産へ移行させる前にテストします。Spirentはまた、CNFの負荷を増して、高負荷条件での挙動を評価します。
異常対策を実行:閉ループアシュアランスを伴う5Gの自動化
コアでのパフォーマンス異常は、指紋問題パターンで検出され、根本原因を突き止めて自動的に対策を実行します。Spirentは5Gコアで障害をトリガーするトラフィック負荷をエミュレートします。ネットワークの統計とSpirentテストソリューションの測定結果に基づき、Watson AIOpsシステム用のIBMクラウドパッケージが障害を特定し、影響緩和のポリシーを適用して、オーケストレーターへ自動的に対策を促します。
プライベート5GとSD-WANサービス実装:ネットワーク自動化を使用して新たなプライベート5Gネットワークを検証
Spirentは、新たなプライベート5G実装を検証するオーケストレーションワークフローの一環として、提供済みサービスを自動的に検証します。Spirentネットワーク機能はCP4NAのテストシナリオを実行します。また、テストセッションを開始し、指標を収集します。
2月28日~3月3日にバルセロナで開催されるモバイルワールドコングレスで、実演をご覧ください。
テストを5Gワークフローへ統合する方法をご覧ください
Spirentが提供する継続的なテストとアシュアランスのソリューションを通じて、5Gサービスのライフサイクル全体で自動的なサービスのオーケストレーションが可能となります。ラボやライブネットワークのいずれであれ、Spirentは自動的に接続機能、スケール、セキュリティ、対策を検証します。ライブネットワークでエンドツーエンドの可視性が得られることで、ネットワークとサービスのアップデートが予定通りに適用されることが保証されます。
IBMとSpirentの提携に基づき、目的を絞って自動化することで5クラウドネイティブのスライシング、セキュリティ、エンタープライズサービスのオーケストレーションを実現する様子をご覧ください。MWCホール2、スタンド2H20にてIBMをご訪問いただくか、当社の5Gテストとアシュアランスのソリューションの詳細をご覧ください。
また、3月3日の12:30~13:30 CETに開催される、クラウドにおけるネットワークセキュリティについてのIBM、Palo Alto Networks、Spirentのパネルディスカッションへもぜひご参加ください。