プレスリリース
octoScopeがWi-Fi 6アクセスポイントとインフラの試験能力を拡張し、より高密度な基地局とIoTデバイスの新たな状況に対処
octoScope製テストベッドのすべてでサポートできる仮想基地局の数を倍増
マサチューセッツ州リトルトン、2020年11月29日 - Spirentの子会社であり、正確で繰り返し利用可能な自動化されたワイヤレスパーソナルテストベッドの一流メーカー、octoScope®は、当社のテストベッドすべてで、仮想基地局の試験能力を倍増したことを発表しました。
STACK-MAXNew Wi-Fi 6テクノロジーは、スタジアム、工場、倉庫、オフィスビルなどの高密度な施設で、無数のデバイスが同時に接続する利用状況を強調します。同様に、家庭でも、モノのインターネット(IoT)などのアプリケーションが、同時接続が必要なWi-Fiデバイスの数を増やします。
アクセスポイント(AP)ごとに数百ものデバイスが存在する利用状況でパフォーマンスを検証するために、新世代のWi-Fi試験機器が必要とされています。試験システムの寸法、費用、放熱に関する問題が発生するため、従来の技術を使用して試験システムを拡張し、数百ものWi-Fi無線に対応させるのは限界があります。より効果的な代替として、仮想基地局を使用する方法があります。
octoScopeのWi-Fi機器、Pal-6では、各無線ごとに64の仮想基地局とvSTAをサポートするまでにいたっています。各Pal-6で利用できるvSTAの合計数は96から192へ倍増しました。4台のPal-6機器を内蔵したoctoScopeのSTACK-MAXテストベッドは768の仮想基地局をサポートできるようになり、エンタープライズ向けAPやコンシューマー向けIoTの状況で重要なテストケースに対応できます。
各vSTAは独立したTCP/UDP/ICMP/IPトラフィックのエンドポイントとして機能し、個別に制御可能な各種のトラフィックストリームを大規模に試験できます。
octoScopeのマーケティング部門でシニアディレクターを務めるJanne Linkolaはこう述べます。「機器単位で最高の無線vSTAに対応できるようになりました。Wi-Fi 6を利用する高密度ネットワークに注目が集まっているため、これは重要なブレークスルーです。当社の顧客は、数百ものデバイスが接続された状態で、高パフォーマンスが必要な状況をテストできます。」
Octoboxパーソナルワイヤレステストベッドについて
スタックして設定可能なOctoboxのパーソナルテストベッドは、外部の干渉から完全に隔離されており、技術者のオフィスやラボのテストベンチで使用できます。
Octoboxのテストベッドはそれぞれ、専用のNode.jsウェブサーバーから制御されます。サーバーはブラウザーのUI(手動制御)、またはREST API(自動テスト)を通じてアクセスできます。サーバーはテストベッドのタイムベースを提供し、内蔵の機器、試験対象機器の設定、トラフィック、テストの流れを制御します。テスト結果はMongoDBデータベースに保存され、複数のチームがテストの自動化スクリプトとテスト結果を共有して協働できるようになっています。
octoScopeについて
octoScopeは隔離され、繰り返し利用でき自動化されたワイヤレスのパーソナルテストベッド市場でトップのシェアを占めます。当社の特許取得済み技術は、オーバー・ザ・エアーのワイヤレス試験で他では得られない精度、安定性、低価格、付加価値を提供します。Octoboxテストベッドは自動化された回帰試験シーケンスを設定でき、多様なエアリンク条件や干渉のシナリオを選択できます。Octoboxテストベッドは、単一の機器を試験するのみならず、マルチノード型のメッシュシステムを対象に試験範囲を拡張できます。
テストベッドは、多彩なワイヤレスデバイスやシステムの挙動とパフォーマンスを評価できる、強力なテクノロジーを備えます。テストベッドは、プロトコル監視、テスト用トラフィック生成、モーション/マルチパスのエミュレーション、干渉生成、デバイスのエミュレーションなどの機能を搭載します。