octoScopeの全自動化テストスイートがWi-Fiルーター試験で最新のBroadband Forum規格に対応

マサチューセッツ州リトルトン、2021年4月8日 - Spirentの子会社であり、正確かつ繰り返し利用可能な自動化ワイヤレスパーソナルテストベッドの一流メーカー、octoScope®は、Broadband Forumの発行するTR-398第2版Wi-Fiルーターのパフォーマンス試験規格のテストスイートを実装したことを発表します。

サービスプロバイダーにとって、Wi-Fiに関する顧客の問い合わせ対応とトラックロールは大きな課題となっています。こうした企業は、Wi-Fiルーターの発売前に、パフォーマンスを定量化するためのテストソリューションを求めています。このニーズを満たすべく、Broadband Forumは先日、同組織のTR-398宅内Wi-Fiルーターのパフォーマンス基準を更新しました。TR-398の第2版は、Wi-Fi 6とメッシュネットワークのためにパフォーマンスのテストケースを追加しています。TR-398は、家庭用Wi-Fiルーターのパフォーマンスを体系的に定量化して評価できる唯一の規格です。評価対象は、受信機の感度、スループット、カバレッジ、マルチユーザーの対応、干渉に対する保護、安定性、メッシュネットワークの7分野にわたります。

第2版はメッシュネットワークのパフォーマンス測定用のテストケースを追加しており、これにはローミングの停止とメッシュリピーターを介したスループットが含まれています。

octoScopeのTR-398テストスイートは、最新のBroadband Forum規格で要求される17のテストケースすべてを実装しています。すべてはoctoScopeのSTACK-MAXテストベッドで実行可能であり、17のテストケースのうち12はoctoScopeのSTACK-MINで、残りの5つはoctoScopeのSTACK-MESHテストベッドで実行することができます。STACK-MINとSTACK-MESHはどちらも、STACK-MAXのサブセットです。この実装は、TR-398を個別に、グループ単位で、または一度にテストケースを実行できるウェブUIを備えます。テストケースの実行後に、印刷可能なHTMLレポートが生成されます。

octoScopeの創立者、Fanny Mlinarskyはこう述べています。「TR-398第2版の実装を発表することができ、光栄に思います。このテストソリューションは、最高のWi-Fiソリューションを求めるテレコム事業者とエンドユーザーにとって非常に有用なものとなっています。」

octoBoxパーソナルワイヤレステストベッドについて

スタックして構成可能なoctoBoxのパーソナルテストベッドは、外部の干渉から完全に隔離されており、技術者のオフィスやラボのテストベンチで使用することができます。

octoBoxのテストベッドはそれぞれ、専用のNode.jsウェブサーバーから制御されます。サーバーはブラウザーのUI（手動制御）、またはREST API（自動テスト）を通じてアクセス可能です。サーバーはテストベッドのタイムベースを提供し、内蔵の機器、試験対象機器の設定、トラフィック、テストの流れを制御します。テスト結果はMongoDBデータベースに保存され、複数のチームがテストの自動化スクリプトとテスト結果を共有して協働できるようになっています。

octoScopeについて

Spirentの子会社であるoctoScopeは、繰り返し利用可能で自動化された固有のワイヤレスパーソナルテストベッド市場におけるトップのシェアを占めています。当社の特許取得済み技術は、オーバー・ザ・エアーのワイヤレス試験で、他では得られない精度、安定性、低価格、付加価値を提供します。octoBoxテストベッドは自動化された回帰試験シーケンスを設定でき、多様なエアリンク条件や干渉のシナリオを選択可能です。octoBoxテストベッドは、単一の機器を試験するのみならず、マルチノード型のメッシュシステムを対象に試験範囲を拡張できます。

テストベッドは、多彩なワイヤレスデバイスやシステムの挙動とパフォーマンスを評価する、強力なテクノロジーを備えています。テストベッドは、プロトコル監視、テスト用トラフィック生成、モーション/マルチパスのエミュレーション、干渉生成、デバイスのエミュレーションなどの機能を搭載しています。