octoScopeが現場 - ラボの再生試験に対処するため、新たな試験ソリューションを導入

マサチューセッツ州リトルトン、2020年11月22日 - Spirentの子会社であり、正確で繰り返し利用可能な自動化されたワイヤレスパーソナルテストベッドの一流メーカー、octoScope®は、家庭などの環境を記録し、octoBoxのパーソナルテストベッドで再生できるWi-Fi試験ソリューション、Tracker™を発表しました。

インターネットへアクセスする方法としてWi-Fiが主流のテクノロジーと化しており、接続が増え続けるコンシューマー環境で用いられています。ワイヤレスゲーミング、ビデオストリーミング、リモートワークは、高いスループットパフォーマンスが必要です。また、移動中に行われることもよくあります。家庭またはオフィスで複数のアクセスポイントを伴うメッシュWi-Fiを導入する場合、動きを最適化する必要があるため、独自の課題を抱えています。うまく動作するには、Wi-Fiデバイスを適切に動作可能なアクセスポイントへ接続することが重要となります。現在に至るまで、Wi-Fi業界は複雑なステアリングとロードバランシングをテストできる試験システムを欠いていました

Trackerは家屋内を歩き回る最中に動きのプロフィールを取得することで機能します。ユーザーは続いてこの動き回った結果をoctoBoxのテストベッドで再生し、ワイヤレスデバイスのパフォーマンスをテストできます。メッシュネットワーク、基地局、アクセスポイントは、実世界で記録されたものと同様に、テストベッドにて動き回った様子を再現できます。

このソリューションは、現場試験のメリットと、管理された試験環境でのみ可能な繰り返し再生を両立しています。結果として、ラボ試験の素早さと低価格、および現実的なエンドユーザーの状況を体現する試験結果の自信が得られます。このシステムは、ローミングの挙動を研究するためにメッシュネットワークを試験する場合に特に便利です。

Trackerは、2.4GHz/5GHz/新しい6GHzを含む、どのWi-Fi帯域でも再生が可能です。Trackerはそれらの帯域で動作するすべての無線技術を試験できます。

octoScopeのfieldPal™も、あらゆる家屋やオフィスで気軽に歩き回り、記録するために使用できます。実際の現場を数分で設定して時刻を取得するだけのシンプルな作業で済みます。

続いて記録された内容がoctoBoxテストベッドへインポートされ、仮想的なテスト用家屋で動き回って試験できるよう、保存されます。

octoScopeのCTO、Leigh Chinitzはこう述べます。「cotoBoxテストベッドでは、どんな周波数帯域でもすべてのメッシュデバイスを設定でき、各種のトラフィックや干渉のパターンを使用できます。続いてそうした多彩なトラフィックや干渉の状況で動き回りを再生し、デバイスのローミング挙動とパフォーマンスを注意深くモニタリングします。」

Tracker™テクノロジーはoctoScopeのSTACK-MAXテストベッドとそのサブセットで動作します。

octoScopeは記録済みのテスト用家屋のライブラリを用意しており、それらを再生して、メッシュのパフォーマンスやステアリングやロードバランシングなど、重要な能力をテストできます。

octoScopeの社長、Fanny Mlinarskyはこう述べます。「世界中の家屋で記録された動き回りの状況を管理されたテストベッドで再生できることは、Wi-Fi産業が大きく活用できる重要な機能です。機器のベンダーが自身のメッシュシステムのパフォーマンスを、当社のoctoBoxのテストベッドにて、管理されていながらも実世界と同等の環境で検証できるようになります。」

Trackerの威力を実証するビデオがこちらのリンクからご視聴いただけます。

octoBoxパーソナルワイヤレステストベッドについて

スタックして設定可能なoctoBoxのパーソナルテストベッドは、外部の干渉から完全に隔離されており、技術者のオフィスやラボのテストベンチで使用できます。

octoBoxのテストベッドはそれぞれ、専用のNode.jsウェブサーバーから制御されます。サーバーはブラウザーのUI（手動制御）、またはREST API（自動テスト）を通じてアクセスできます。サーバーはテストベッドのタイムベースを提供し、内蔵の機器、試験対象機器の設定、トラフィック、テストの流れを制御します。テスト結果はMongoDBデータベースに保存され、複数のチームがテストの自動化スクリプトとテスト結果を共有して協働できるようになっています。

octoScopeについて

octoScopeは隔離され、繰り返し利用でき自動化されたワイヤレスのパーソナルテストベッド市場でトップのシェアを占めます。当社の特許取得済み技術は、オーバー・ザ・エアーのワイヤレス試験で他では得られない精度、安定性、低価格、付加価値を提供します。octoBoxテストベッドは自動化された回帰試験シーケンスを設定でき、多様なエアリンク条件や干渉のシナリオを選択できます。octoBoxテストベッドは、単一の機器を試験するのみならず、マルチノード型のメッシュシステムを対象に試験範囲を拡張できます。

テストベッドは、多彩なワイヤレスデバイスやシステムの挙動とパフォーマンスを評価できる、強力なテクノロジーを備えます。テストベッドは、プロトコル監視、テスト用トラフィック生成、モーション/マルチパスのエミュレーション、干渉生成、デバイスのエミュレーションなどの機能を搭載します。