octoScopeが現場で利用可能な新しいワイヤレス試験機器、fieldPalを発表

マサチューセッツ州リトルトン、2020年11月15日 - Spirentの子会社であり、正確で繰り返し利用可能な自動化されたワイヤレスパーソナルテストベッドの一流メーカー、octoScope®は、現場でのWi-Fi試験とOFDMAワイヤレスパケットの取得が可能な高精度Wi-Fi試験機器、fieldPal™を発表しました。

Wi-Fiやメッシュネットワークなど、新たなWi-Fiテクノロジーが導入されたことで、Wi-Fiの利用がビデオストリーミング、ゲーミング、モノのインターネットなど、新たな多数のアプリケーション分野へ拡大されます。新しいワイヤレステクノロジーやアプリケーションのパフォーマンスをテストするため、技術者はoctoBoxなど管理されたラボ用テストベッドと、顧客の家庭、テスト用家屋、隔離チャンバー内の動き回りなどの現場試験と組み合わせて使用できます。現場での試験を可能にし、かつラボ用のテストベッドで利用状況を再現するために、新たな種類の試験ツールが必要とされています。

octoScopeのラボ試験機器、STApalと同じテクノロジーをベースに構築され、同一のソフトウェアを実行できるfieldPalは、現場とoctoBoxテストベッドで同じ試験の多くを実行できます。

スニファーとして、fieldPalはレガシーの802.11abgnacパケットと802.11ax OFDMA (直交周波数分割多元接続)パケットをリアルタイムでPCAPフォーマットで取得し、Wiresharkへ送信します。

fieldPalはoctoScopeのmultiPerfトラフィックツールをサポートし、現場試験のシナリオでトラフィックのエンドポイントとして利用できます。また、OFDMAのパフォーマンスを詳細にビジュアル化できます。

octoScopeの社長、Fanny Mlinarskyはこう述べます。「Wi-Fi 6では、一般的な現場の解析機では現在不可能な、OFDMA機能が必要となります。さらに、カバレッジを改善するために複雑なワイヤレスメッシュネットワークが導入され、ラボと現場の両方でシステムレベルの試験が必要です。fieldPalは管理されたテストベッドで実世界の試験状況を再現しやすくする、現場 - ラボ試験能力を備えており、現場とラボの試験の差を解消しやすくします。」

octoBoxパーソナルワイヤレステストベッドについて

スタックして設定可能なoctoBoxのパーソナルテストベッドは、外部の干渉から完全に隔離されており、技術者のオフィスやラボのテストベンチで使用できます。

octoBoxのテストベッドはそれぞれ、専用のNode.jsウェブサーバーから制御されます。サーバーはブラウザーのUI（手動制御）、またはREST API（自動テスト）を通じてアクセスできます。サーバーはテストベッドのタイムベースを提供し、内蔵の機器、試験対象機器の設定、トラフィック、テストの流れを制御します。テスト結果はMongoDBデータベースに保存され、複数のチームがテストの自動化スクリプトとテスト結果を共有して協働できるようになっています。

octoScopeについて

octoScopeは隔離され、繰り返し利用でき自動化されたワイヤレスのパーソナルテストベッド市場でトップのシェアを占めます。当社の特許取得済み技術は、オーバー・ザ・エアーのワイヤレス試験で他では得られない精度、安定性、低価格、付加価値を提供します。octoBoxテストベッドは自動化された回帰試験シーケンスを設定でき、多様なエアリンク条件や干渉のシナリオを選択できます。octoBoxテストベッドは、単一の機器を試験するのみならず、マルチノード型のメッシュシステムを対象に試験範囲を拡張できます。

テストベッドは、多彩なワイヤレスデバイスやシステムの挙動とパフォーマンスを評価できる、強力なテクノロジーを備えます。テストベッドは、プロトコル監視、テスト用トラフィック生成、モーション/マルチパスのエミュレーション、干渉生成、デバイスのエミュレーションなどの機能を搭載します。