octoScopeが試験機器へWi-Fi 6Eのサポートを追加

マサチューセッツ州リトルトン、2020年12月20日 - Spirentの子会社であり、正確で繰り返し利用可能な自動化されたワイヤレスパーソナルテストベッドの一流メーカー、octoScope®は、当社のPal-6E™機器でWi-Fi 6Eのサポートが開始されたことを発表しました。

世界中の規制当局が、Wi-Fiとその他の未ライセンス用途に向け、大量に新たな周波数帯域を解放しています。新たな5 GHz帯域で合計1200 MHzが追加され、Wi-Fiで利用可能な80 MHzチャンネルの数は6から20へ増加し、これは233%の増加率に相当します。Wi-Fi Allianceは、6 GHz帯域をサポートするデバイスをWi-Fi 6E認証済と見なします。

業界はWi-Fi 6Eをサポートする製品への移行を急速に進めています。この新たな帯域は、間もなくコンシューマーグレードのルーター、電話、エンタープライズクラスのアクセスポイントでサポートされる見込みです。Wi-Fi 6Eは5Gワイヤレスサービスを補完し、モノのインターネットに向けイノベーションの数々を生み出すでしょう。

Wi-Fi 6Eをサポートするデバイスの動作とパフォーマンスを検証するために、新たな世代のWi-Fi試験機器が必要となります。

Pal-6Eを作り出すため、octoScopeは既存のPal-6機器へ6 GHzに対応した無線機能を追加しました。この無線機能が追加されたことで、Pal-6EはWi-Fi規格のすべて、802.11b/g/a/n/ac/axをサポートするようになりました。

最も高度なレベルのWi-Fiチップセットをベースとし、octoScopeのPal-6Eはトラフィックパートナー、スニファー、仮想基地局エミュレーター、およびスループット/容量/ローミング/バンドステアリングなどを試験する際の負荷生成器として機能します。Pal-6EはOctobox®チャンバーへ組み込むか、独立して使用できます。

octoScopeの社長、Fanny Mlinarskyはこう述べます。「Wi-Fi 6Eのサポートを発表でき、光栄です。Wi-Fi 6を使用して、デバイスはレイテンシを大きく削減しつつ、ずっと高速に動作できるようになっています。Wi-Fi 6Eは、そうしたメリットを6 GHz帯域へ拡張し、数々の革新的なデバイスやサービスを新たに生み出せるようにします。」

Octoboxパーソナルワイヤレステストベッドについて

スタックして設定可能なOctoboxのパーソナルテストベッドは、外部の干渉から完全に隔離されており、技術者のオフィスやラボのテストベンチで使用できます。

Octoboxのテストベッドはそれぞれ、専用のNode.jsウェブサーバーから制御されます。サーバーはブラウザーのUI（手動制御）、またはREST API（自動テスト）を通じてアクセスできます。サーバーはテストベッドのタイムベースを提供し、内蔵の機器、試験対象機器の設定、トラフィック、テストの流れを制御します。テスト結果はMongoDBデータベースに保存され、複数のチームがテストの自動化スクリプトとテスト結果を共有して協働できるようになっています。

octoScopeについて

octoScopeは隔離され、繰り返し利用でき自動化されたワイヤレスのパーソナルテストベッド市場でトップのシェアを占めます。当社の特許取得済み技術は、オーバー・ザ・エアーのワイヤレス試験で他では得られない精度、安定性、低価格、付加価値を提供します。Octoboxテストベッドは自動化された回帰試験シーケンスを設定でき、多様なエアリンク条件や干渉のシナリオを選択できます。Octoboxテストベッドは、単一の機器を試験するのみならず、マルチノード型のメッシュシステムを対象に試験範囲を拡張できます。

テストベッドは、多彩なワイヤレスデバイスやシステムの挙動とパフォーマンスを評価できる、強力なテクノロジーを備えます。テストベッドは、プロトコル監視、テスト用トラフィック生成、モーション/マルチパスのエミュレーション、干渉生成、デバイスのエミュレーションなどの機能を搭載します。