レポート：企業はレイテンシを保証するSLAにお金を払う用意があります

ニュージャージー州ホルムデル発- 2022年6月7日 - 次世代のデバイスとネットワークに向けたテストと保証ソリューションのリーディングプロバイダであるSpirent Communications plc (LSE:SPT)は本日、STL Partnersと実際のモバイルエッジネットワークテストと150ものインタビューに基づき実施した、ベンチマーキング分析調査の結果を発表しました。「Cutting Through the Edge Computing Hype - MEC Latency Expectations vs. Reality」と題されたレポートでは、最も重要なマルチアクセスエッジコンピューティング（MEC）のパフォーマンス測定、現在のネットワークで実現可能な内容、近い招待に収益化が見込めるユースケースについて、重要な洞察を示しています。本レポートはこちらから入手できます。

Spirentの市場戦略責任者、Steve Douglasはこう述べます。「2021年、Spirentは顧客が先を争って5Gを実現しようとし、サービスプロバイダの5G契約数が年間50%以上の成長率を示したことを目の当たりにしました。市場での競争が激化し、パンデミックの影響により業務の自動化と収益化の計画を前倒ししました。その結果、サービスプロバイダはエッジをさらに重視してパブリッククラウドのプロバイダーと早期に提携を結び、低レイテンシのサービスを提供しました。当社のレポートはここに焦点を当てます。」

Spirentのモバイルサービス戦略担当シニアディレクター、Rich McNallyは、5Gではリアルタイムに限りなく近い応答性に対する要求が高まっていると説明します。「当社は世界有数のサービスプロバイダと協力しており、リアルタイムに近いレイテンシに対する期待からMECネットワークアーキテクチャに強い関心が集まっています。クラウドコンピューティング機能をネットワークのエッジに移行することは、一貫した最適なレイテンシとジッタの低減によって、サービスの信頼性を企業に向上させる方法と考えられています。

「私たちの調査は、業界は堅実なスタートを切ったが、まだやるべきことがあることを示しています。私たちの5Gベンチマークサービスを通じて見えてきたのは、実際のMECサービスの遅延は、アップリンクとダウンリンクの間に対称性がないため、時間や地域によって大きく変動し得るということです」とMcNallyは述べています。「最終的には、信頼性の高い望ましい顧客体験を実現し、サービスレベル合意（SLA）を満たすために、遅延を全体的かつエンドツーエンドで管理する必要があります」

このレポートは、Spirentが実際に行ったエッジネットワークのテストと、通信業界のアナリストであるSTL Partnersが行ったエッジネットワークの見込み客への150件以上のインタビューに基づいています。主な調査結果は以下のとおりです。

• レイテンシの一貫性–企業ユーザーは、導入予定のエッジアプリケーションをサポートするために、レイテンシの一貫性を圧倒的に優先しています。56%は、事前に定義されたウィンドウを決して超えないレイテンシを保証するSLAにお金を払うことをいとわないでしょう。大多数（66%）は、50ms以下のレイテンシを必要としています。最も必要とするウィンドウは37%で、20-50msのレイテンシでした。。

• 隔絶–エッジアプリケーションの需要側と供給側では、必要なレイテンシ、必要なタイミング、対象のユースケースに関して、隔絶が見られます。実際に必要とされるレイテンシーの数値や範囲について、データに基づく理解が不足しています。また、ネットワークや3GPPのリリースが実際に要件をサポートできるかどうかについても、ずれが生じています。

• 短期的なエッジの機会–ゲーム、ビデオ分析、AR/VRが短期的なエッジの機会を支配しています。これらは低レイテンシに対する要求が厳しく、独自の要件により急速に進化しています。このため、少なくとも5Gエッジソリューションを通じて低レイテンシが安定するまで、要求が現実とはかけ離れた状態が続きます。クラウドゲーミングはレイテンシ、レイテンシ変動、対称帯域幅に直接影響を受けますが、一旦エッジがこれらの機能を満足させれば、ビデオゲーミングに採用されるはずです。

• 地域ごとのMECレイテンシ - ベンチマークにより、クラウドとMECの実装間だけでなく、同じ地域でも異なる市場間でもレイテンシーに大きなばらつきがあることが判明しました。。また、アプリ開発者にとっても、都市によって遅延ウィンドウが大きく異なる場合、世界的な実用を目的としたソリューションを設計することは困難です。

• MECレイテンシ改善への提言正しいテスト方式を確立しましょう- 改善は測定から始まります。アプリケーションのテストプロフィールは、必要なスループットをエミュレートするためのデータ量、セグメント化をエミュレートするためのパケット/フレームサイズ、全方位的に成果を保証するためのパケット速度を考慮する必要があります。すべての対象市場でテストを行い、あらゆる顧客現場でパフォーマンスの一貫性を測定する必要があります。

• 5Gスタンドアロンへのアップグレードのメリットを理解しましょう- 。5Gスタンドアロン（SA）への初期のアップグレードでは、ネットワーク遅延を20%以上削減する改善が実証されており、すでに450以上のデバイスとフォームファクターが5G SAをサポートしています。

• 産業分野でのプライベートMECとパブリックMECを比較しましょう- 企業や産業界では、構内にプライベート5G MECを実装することで、局所的な処理を行うために近接するため、さらなるレイテンシ低減の可能性があります。パブリッククラウドとMECにアクセスするためにローカルブレイクアウトを提供することができます。一方、プライベートMECは、無線通信とトランスポートネットワークがパフォーマンスに影響を与える遅延重視のアプリケーション用に最適化することができます。

• 3GPPのリリースアップグレードを実装しましょう- 5G標準の開発は、信頼性の高い低遅延のための継続的な強化に重点を置いています。

このレポート「Cutting Through Edge Computing Hype - MEC Latency Expectations vs. Reality」はこちらからダウンロードいただけます：www.spirent.jp/assets/report-cutting-through-the-edge-computing-hype